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開発・研究事例MEDICAL
医療用の厳しい条件に
対応できる
塗装方法を
教えてください。
| 製品名 | 歯型トレイ |
|---|---|
| 母材 | 鉄（SPHC） |
| 塗装 | ナイロンコーティング |
| 膜厚 | 300μm |
| ロット | 300～500個 |
【お困りごと事例】
歯科用の歯型トレイの開発に関してのご相談を頂きました。
通常、下記2種類の方法で製作されていますが、課題がありました。
①ステンレス製の歯型トレイ
・メリット：錆に強く、高級感がある。
・デメリット：冷たさが持続し、口内で長時間の使用が困難。高価。
②鉄に樹脂でコーティングした歯型トレイ
・メリット：安価。
・デメリット：院内での消毒作業（オートクレイプ滅菌処理）を行うと、20～30回程で劣化し割れてしまう。（120度以上の高温スチームと乾燥作業を40分程行うため。）
上記のデメリットを解消した、世の中にない「歯形トレイ」を一緒に製作してほしいとのことでした。
【太陽塗装からのご提案！】
弊社からは、塗装の手法として、「ナイロンコーティング」を提案致しました。
理由としては、通常だと一度に30μmの膜厚を施すことができませんが、弊社の技術であれば「300μm」でのコーティングが可能なため、欠けたり割れたりといったデメリットが改善できると考たからです。
加えて、メーカーの担当者様と協業し、300サイクル以上のトライを行いながら表面処理手法を更に改善。母材である鉄に、耐熱性と防錆力の高いメッキ処理を施し、更に弊社のナイロンコーティングを行うことで、母材の劣化を防ぎました。
また、開発当時はナイロンコーティングを施された医療用器具はどこにもありませんでした。
弊社としても、医療器具事業者認定を取得するなど、実現に向けて担当者様と膝をつき合わせてトライ＆エラーを繰り返し製品化をお手伝いした案件でした。
結果、今でも長くご利用を頂ける製品へと進化させることができ、大変嬉しく思っております。
その他の対応事例
ソフトな肌触りと、消毒や滅菌処理に強い表面処理方法を知りたいです。
（産婦人科向け医療機器メーカー様）
| 製品名 | 膣鏡（クスコ―） |
|---|---|
| 母材 | SUS |
| 塗装 | ナイロンコーティング |
【お困りごと事例】
国内の産婦人科向け医療機器メーカー様よりご相談を頂きました。
現在使用されている膣鏡のほとんどは『ステンレス製』ですが、「粘膜に直接触れるため冷たい」などのデメリットがあり、
●ソフトな感触
●消毒や滅菌処理に強い
という特徴を持つ表面処理が無いか模索してほしいとのご相談を頂きました。
また、弊社のHPをご覧頂き、上記の事例にも記載している歯科用トレイの実績に着目して頂き、試作のご依頼を頂きました。
【太陽塗装からのご提案】
表面処理方法は「ナイロンコーティング」を指名され、まず現物1セットの試作トライを行いました。
①太陽塗装のマスキング技術で要求仕様をクリア！
ナイロンコーティングの特徴として、「膜厚300μm」と厚めになるため、器具の組み付け時にネジが入らない等の問題が発生。そこで、組み付け及び患者様へのストレスのない位置でのマスキング手法を提案し、数回の試作トライを行いました。結果、メーカー様の満足いく製品が完成しました。
②女性患者がストレスを感じない色の追求！
医療器具は清潔感が必要です。そこで、白色などの優しい色をお勧めしたところ、メーカーの社長様より「NG」とのご返答が。理由としては下記が挙げられました。
●患者さんが必要以上にショックやストレスを感じてしまう。
→使用用途が女性器内のため、白い器具に赤色の血液が付着してしまうことがストレスになるため。
●何度も繰り返し使用すると、汚れが目立ち、清潔感が無い。
結果、写真のような黒色でナイロンコーティングを施しました。
今回の開発により、多くの女性が少しでもストレスなく治療が受けられるよう、手助けができればと思います。※尚、本製品は、特許出願をされたそうです。
自社開発の材料に試作でコーティングを行ってくれる企業様を探しています。
| 製品名 | 非公表 |
|---|---|
| 母材 | 非公表 |
| 塗装 | 静電粉体塗装 |
| サイズ | 200×30×ｔ2 |
【お困りごと事例】
自社で開発している「樹脂粉末材料」で試作コーティングを請け負ってくれる企業を探しているのですが、膜厚公差が厳しい案件のため、数社に断られているとのことでした。
その中で、弊社HPをご覧頂き、ご相談を頂きました。
【太陽塗装からのご提案】
守秘義務があるため、多くを語ることはできませんが、試作トライであれば加工可能な材料でのテストは可能です。
そこで、新材料の開発のためのラボとして、トライ用テストピースを開発担当者からお預かりし、非常に厳しい膜厚条件通りに何とか処理できました。
材料評価用サンプル作成ラボとして、弊社もお客様のために尽力致します。