太陽塗装が得意とする
塗装技術

溶剤塗装の特徴

溶剤塗装は、これまで多くの塗装の主体として用いられてきた塗装技術です。あらゆる製品を塗装することができ、その歴史も非常に長いものがあります。シンナーなどの有機溶剤にメラミン・アクリル・ウレタン・エポキシといった塗料を混ぜて溶かし、スプレー等で塗布していきます。その後、焼付もしくは自然に乾燥させていく工法です。

【1】焼付塗装

焼付塗装（金属塗装）とは、金属の部品やパーツ等の強度を保持するために施される塗装の一種です。高温（120℃～200℃）の熱によって硬化する塗料を使用します。金属の種類によっては、100℃以内の乾燥温度で設定しなければ変形してしまう場合もあります。
主に、装飾性・防錆性を高めたり、硬度や耐薬品性を高めるために使用されるケースが多いです。

【2】常乾塗装（自然乾燥）（２液硬化型）

粉体塗装（パウダーコーティング）の特徴

粉体塗装は、近年で言えば、シックスハウス症候群対策として広く使用されています。また、有害物質を含む溶剤を使用しないため、地球にやさしい塗料です。粉体塗装には、大きく二つの手法があります。静電粉体塗装法と流動浸漬法です。また、溶剤を一切使用しないため、生産工程上も身体にやさしい塗料と言えます。また、1コートで溶剤塗装の2倍～3倍の膜厚が付く為、工程短縮にも効果的です。塗膜性能も良く、塗装時に塗膜とならなかった塗料は再利用が可能であるため、コスト削減や環境にも優しく使用できます。

【1】静電粉体塗装

アースした被塗物を正極、塗料噴霧装置を負極とし、直接高電圧をかけて両極間に静電界をつくり、塗料微粒子を負に帯電させて、塗装するのが、「静電塗装」です。塗料が微粒化し、気泡のない美しい仕上がりが可能であり、作業効率が高く自動車をはじめ家電製品、事務機器、建築材料など大量生産品の塗装に多く使用されています。参考膜厚40μ～150μ（塗料の種類、メーカー、塗装方法により変わります）焼付温度は参考値です母材のサイズ・厚みにより変動します。

【2】流動浸漬法

被塗物を加熱し流動させた粉体に浸漬し、その熱で粉体を溶かして付着させ塗膜を得る塗装方法です。流動浸漬用パウダーを入れた容器の下部に、多孔質の隔壁を設け、そこから圧力をかけた空気を注入することで、粉体を均一に塗布していきます。タレのない、ピンホールフリーの膜厚200～500μの美しい塗膜を形成できるのが特徴です。